日本の原風景が広がる世界遺産の村。白川郷は大小100棟余りの合掌造りの建物の集落として知られ、古き良き日本の歴史を感じられる場所です。
本記事では、人気観光地である白川郷や五箇山のおすすめ観光スポットを紹介しています。白川郷・五箇山の合掌造り集落への旅行を考えている方はぜひ参考にしてください。
白川郷・五箇山の合掌造り集落とは？
白川郷・五箇山の合掌造り集落は、合掌造りの家々が織りなす昔ながらの原風景が広がる集落です。合掌造りとは、切妻造り、茅葺屋根が特徴の家屋のこと。屋根の形が手をぴたりと合わせた時の腕の形に似ていることから、合掌造りと呼ばれるようになりました。
美しい景観が評価され、1995年に世界文化遺産に登録されました。白川郷（岐阜県）の合掌造り集落と、五箇山（富山県）の合掌造り集落の2つが一緒に登録されています。
合掌造りといえば白川郷のイメージが強いかもしれませんが、五箇山にも合掌造りの原風景が広がっています。五箇山は富山県の南西端に位置し、庄川沿いの40の集落で形成されています。合掌造りの家屋の他にも、歴史的な建造物が多く残っている地域です。
合掌造りの集落は、昔ながらの美しい景観はもちろん、地域に根付く相互扶助の営みが高い評価を受けたことも世界遺産に認定された要因だと言われています。相互扶助とは、人との助け合いの心、人々の絆やつながりを大切にすることです。昔から困ったときには助け合ってきた合掌造りの集落の人々の思いが、現代にも受け継がれています。
白川郷・五箇山の合掌造り集落の見どころを紹介
合掌造りの集落が織りなす原風景が1番の見どころです。合掌造りは屋根に雪が積もっても自然と落下させ、雪で家が潰れるのを防ぐための豪雪地帯ならではの形状です。冬には白銀の世界が広がり、ライトアップされた幻想的な風景が広がります。
また、白川郷・五箇山の合掌造り集落は冬だけでなく1年中四季折々の風景を楽しめるスポットになっています。春には桜が開花し5月初旬頃まで見頃を迎え、5月末には田植えまつりが開催されます。
夏には鮮やかな緑が集落いっぱいに広がり、秋には紅葉シーズンとなり村一面が秋色に染まります。どの季節に訪れても、美しい原風景を眺めることができるでしょう。
白川郷は観光スポットとしても有名で観光客も多いですが、五箇山は白川郷ほど観光地化されていないため、落ち着いてゆっくりと観光したい方におすすめです。静かで素朴な昔ながらの原風景に出会えることでしょう。
白川郷・五箇山の合掌造り集落のおすすめ観光スポットを紹介
白川郷・五箇山の合掌造り集落を訪れた際に、見逃せないおすすめの観光スポットを紹介します。初めて訪れる方におすすめのスポットになっています。
和田家（白川郷）
出典：【楽天トラベル】https://kanko.travel.rakuten.co.jp/gihu/spot/S21001507_photo.html
唯一国の重要文化財にも指定されている、白川郷を代表する合掌造りの民家である和田家。江戸時代から300年以上にも渡って受け継がれており、当時の生活を垣間見ることができる貴重な観光スポットです。現在も民家として使用され、居住スペース以外の館内の一部は展示室として解放されています。
萩町城跡展望台（白川郷）
白川郷集落の全体を見渡すことができる展望台で、絶景が広がります。集落を一望できる絶景ポイントなので、観光スポットとしても人気です。緩やかな傾斜をハイキングする約20分ほどのコースか、集落の中心部からでているシャトルバスに約10分乗って行く方法があります。また、展望台の近くに広い駐車場もあるので、自家用車で行くことも可能です。
野外博物館合掌造り民家園（白川郷）
出典：【楽天トラベル】https://kanko.travel.rakuten.co.jp/gihu/spot/S21000590_photo.html
昔の日本人の文化を保存し、展示している合掌造り民家園。園内には全25棟の合掌造りがあり、神社やお寺など昔のまま移築しています。ゆっくりと園内を歩きながら、昔の人々の暮らしを肌で感じてみてください。売店で売っているどぶろく、きび、よもぎ、そばといっためずらしい味の民家園特製アイスがおすすめです。
村上家（五箇山）
出典：【楽天トラベル】https://kanko.travel.rakuten.co.jp/toyama/spot/S16000461_photo.html
五箇山の中心にある最も古い家屋のひとつである村上家は、国の重要文化財にも指定されています。建物の内外や伝統芸能まで楽しめるスポットになっています。囲炉裏端で当主の説明を聞くことができたり、予約すればこきりこ踊りや麦屋節傘踊りなどの伝統芸能の鑑賞をすることが可能です。
