青森県と秋田県にまたがる、広大な面積を誇る白神山地。その広さは東京ドーム約2万8千個分だと言われています。東アジア最大級のブナ林が広がり、豊かな自然の宝庫です。
世界遺産にも登録されている白神山地は、東北の中でも人気の観光スポットとして知られています。
本記事では白神山地の見所やおすすめ観光スポットを紹介しています。旅行で白神山地を訪れたい方は、ぜひ参考にしてください。
白神山地とは?
白神山地は一切森林伐採が行われず、約8000年も前からブナの原生林が守り継がれてきました。原生林は希少価値が高く、日本では白神山地の他に知床半島と屋久島で見られるのみです。
手つかずの大自然が広がり、その中で様々な生態系が育まれています。豊かな自然が評価され、1993年に世界自然遺産に登録されました。
天然記念物のヤマネやニホンカモシカ、鳥類ではイヌワシやクマゲラ、ツリノガモなどめずらしい動物たちが数多く生息しています。多くの生き物が自然の中で暮らしていけるほど、豊かな環境が整っているといえるでしょう。
ブナの原生林は保水性が高く、幾筋もの川が流れだしています。その美しい川や美しい滝が、美しい白神山地の景観を作り出しています。
白神山地の見どころを紹介
白神山地の自然を思いっきり楽しみたいなら、散策コースを歩いてみましょう。白神山地の豊かな自然を存分に満喫でき、誰でも気軽に楽しめるコースになっています。
白神山地を訪れるなら6月〜11月が最もおすすめ。新緑が深い緑に変化していき、7、8月にはハイシーズンを迎えます。白神山地の夏はとても過ごしやすいため、夏休みには多くの観光客が訪れます。
また、10月下旬には紅葉の時期を迎え、豊かな木々が赤や黄色に染まり山を彩るでしょう。白神山地は紅葉スポットとしても人気があり、毎年紅葉シーズンにも多くの人で賑わいます。散策を楽しみながら眺める紅葉は絶景です。
白神山地のおすすめ観光スポットを紹介
白神山地を訪れたら外せない観光スポットを紹介します。初めて白神山地を訪れるならぜひ立ち寄って欲しいスポットなので、プランを立てて回ってみてください。
青池
出典:【楽天トラベル】https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/41822/gallery.html
白神山地には湖がたくさん点在し、それらをまとめて十二湖と呼んでいます。十二湖といっても実際には33個の湖がありますが、近くの崩山から数えた所、湖が12個に見えたからなんだとか。
その33個の湖の中でも1番人気があるのが青池です。コバルトブルーに見える青池は、実際に見ても青く澄んで見えます。
季節によっても見え方が変わり、1番綺麗に見えるのは6月頃だそうです。太陽が高い4月〜8月の時期は湖に光が反射し、煌びやかに光る湖面を楽しむことができます。
沸壺の池
青池と並ぶほどの人気があるのが、こちらの沸壺の池。純粋に青い色に見えるのは、青池と沸壺の池のみです。
エメラルドグリーンに見える池は、水の透明度も青池に引けをとりません。見る場所や角度によっても見え方が変わり、様々な場所から沸壺の池を楽しんでください。
大崩展望所
出典:【楽天トラベル】https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/41822/gallery.html
十二湖を一望できる大崩展望所。大崩展望所に行くには少しハードな山登りになりますが、人も少なくゆっくりと絶景を望むことができるおすすめスポットです。
目の前に広がる日本海、ブナ林、十二湖を眼下に見下ろした絶景が広がります。
青池のすぐ横にスタートポイントがあり、展望所までの所要時間は1時間15分ほど。滑りやすい箇所もあるので、登山靴か歩きやすいスニーカーがおすすめです。
登っている途中にトイレもないので、事前に済ませておきましょう。体力に自信のある方は、ぜひ大崩展望所からの絶景を望んでみてください。
ブナ林散策道
世界遺産登録地域内に設置された遊歩道で、落ち葉と腐葉土でできたフカフカの道を歩きながら白神山地の自然を満喫できます。運が良ければ生息している珍鳥クマクラゲやカモシカに遭遇する可能性も。
ブナ林散策道の入り口はアクアグリーンビレッジANMONになります。初心者にも歩きやすいコースなので、体力にあまり自信がない人にもおすすめできます。