大阪府にある百舌鳥・古市古墳群は2019年に世界遺産に登録されました。希少な歴史遺産として、未来に継承していくべき遺産だということが認められ登録に至りました。
本記事では、百舌鳥・古市古墳群の見どころやおすすめ観光スポット、周辺の1泊2日モデルコースを紹介しています。
百舌鳥・古市古墳群を訪れてみたい方は、ぜひ参考にして旅行のプランを立ててください。
百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)とは?
古墳の最盛期である4世紀〜5世紀にかけて造られた古墳群で、古代の王たちのお墓となっています。当時の社会階級の違いを示唆する重要な資産です。
大きく百舌鳥エリアと古市エリアに分かれており、百舌鳥エリアで世界遺産に登録された古墳は23個、古市エリアで世界遺産に登録された古墳は26個あります。
大小の古墳が密集し古墳群を形成しており、前方後円墳、円墳、方墳、帆立貝形墳の4種類の古墳が見られるのが特徴です。
世界各国のお墓は、盛土に積石を組み立てただけの簡易的なものばかりですが、日本の古墳は幾何学的なデザインに、周りを埴輪で装飾したりと建築的な傑作として知られています。
百舌鳥・古市古墳群の見どころを紹介
百舌鳥・古市古墳群は広いエリアに点在しているので、古墳群を巡る時はどちらかのエリアに分けて観光するのがおすすめです。
百舌鳥エリアなら、有名な仁徳天皇陵古墳、履中天皇陵古墳、二サンザイ古墳、反正天皇陵古墳、御廟山古墳、いたすけ古墳などがおすすめです。
また、上空80mにある堺市役所21階展望ロビーからは仁徳天皇陵古墳を見下ろすことができ、見慣れた姿の前方後円墳を見ることができます。ぜひ観光の際には立ち寄って景色を眺めてみてください。
古市エリアなら、応神天皇陵古墳、仲姫命陵古墳、仲哀天皇陵古墳、津堂城山古墳などが見ておきたい古墳です。
百舌鳥・古市古墳群のおすすめ観光スポットを紹介
百舌鳥エリアと古市エリアのおすすめの古墳をピックアップしました。観光の際の参考にしてください。
仁徳天皇陵古墳
全長約486mと日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳。堺市堺区大山町にあり、百舌鳥エリアの古墳の一つです。仁徳天皇陵古墳の周りには遊歩道が整備されており、1周するのに約1時間かかることからも古墳の広大さが感じられます。隣にある大仙公園内にある堺市博物館にもぜひ立ち寄ってみてください。古墳からの出土品などを見ることができます。
応神天皇陵古墳
出典:【羽曳野市観光協会公式サイト】https://www.habikino-kk.net/post_kofun/%e5%bf%9c%e7%a5%9e%e5%a4%a9%e7%9a%87%e9%99%b5%e5%8f%a4%e5%a2%b3
全長は約425mで、仁徳天皇陵古墳に次ぐ2番目の大きさの応神天皇陵古墳。応神天皇陵古墳は古市エリアに属しています。古墳に使っている土の量は仁徳天皇陵古墳を凌ぎ、体積では国内1位を誇ります。近くにある文化財展示室では、古市古墳群で出土した展示品や埴輪などを見ることができるので、こちらにも立ち寄ってみてください。
履中天皇陵古墳
百舌鳥エリアの南西に位置している履中天皇陵古墳。国内3位の大きさで、全長約365mです。歴史は仁徳天皇陵古墳よりも古く、5世紀前半に造られたといわれています。上から履中天皇陵古墳を見下ろすことができるビュースポットを訪れるのもおすすめです。
ニサンザイ古墳
出典:【関西ガイド公式サイト】https://www.the-kansai-guide.com/ja/article/item/16091/
百舌鳥エリアにある、全長約300mの古墳です。国内では7番目の大きさで、前方部がどっしりと広がっている形状が特徴です。二サンザイの語源は「陵」だと言われています。お堀に囲まれ、前方部が水面に映る様子が美しく、まるで一つの島のようにも見えます。