石見銀山は、鉱山遺跡としては世界で初めて世界遺産に登録されました。江戸時代の街並みのような昔懐かしい景色が広がるエリアで、観光地としても人気があります。
本記事では、石見銀山遺跡とその文化的景観の見どころとおすすめ観光スポットを紹介しています。
石見銀山周辺への旅行をお考えの方に役に立つ情報を揃えておりますので、ぜひ参考にしてください。
石見銀山遺跡とその文化的景観とは?
出典:【しまね観光ナビ公式サイト】https://www.kankou-shimane.com/destination/20238
世界遺産である石見銀山遺跡とその文化的景観は、14の資産から構成されています。
【銀鉱山跡】
・銀山柵内
・代官所跡
・矢滝城跡
・矢筈城跡
・石見城跡
・大森・銀山
・宮ノ前
・熊谷家住宅
・羅漢寺五百羅漢
【銀を積み出していた港町】
・鞆ヶ浦
・沖泊
・温泉津
【港と鉱山を繋ぐ道】
・石見銀山街道鞆ヶ浦道
・石見銀山街道温泉津・沖泊道
以上の14資産です。
石見銀山遺跡は、16〜17世紀頃に大量に銀が採掘され、その頃は世界の銀の3分の1を日本で産出していたほどでした。銀の生産を通して、アジアやヨーロッパに経済的、文化的交流を発展させたことが評価され、2007年に世界遺産に登録されました。
石見銀山遺跡とその文化的景観の見どころを紹介
石見銀山遺跡とその文化的景観の見どころは、なんといっても江戸時代にタイムスリップしたかのような街並みでしょう。趣深い街並みから、歴史の深さを感じ取ることができます。
石見銀山遺跡のおすすめ観光スポットでもある龍源寺間歩は、現在でも保存状態が良く、当時の採掘の痕跡を実際に見ることができる場所です。
ノミで掘った跡や、排水のために掘られた竪抗も見ることができます。また、石見銀山遺跡の中では、唯一常時開放している遺跡でもあります。当時の職人の大変さを肌で感じることができる貴重な場所なので、ぜひ訪れてほしい見どころのひとつです。
石見銀山遺跡とその文化的景観のおすすめ観光スポットを紹介
石見銀山遺跡とその文化的景観を訪れた際に外せないおすすめの観光スポットを紹介します。石見銀山の歴史を垣間見ることができるスポットばかりです。
石見銀山世界遺産センター
出典:【石見銀山世界遺産センター公式サイト】https://ginzan.city.oda.lg.jp/about_us/
世界遺産に登録された石見銀山の3つの価値についてと、「石見銀山遺跡総合調査の成果」についての展示を行っている場所です。
第1展示室から、第4展示室まであり、それぞれの展示室で石見銀山の歴史について解説しています。第2展示室では、大森の街の形成の過程や当時の人々の暮らしを見ることができ、興味深い展示品ばかりです。
毎週水曜日と木曜日には丁銀を使ったキーホルダーやストラップ作りを体験することができます。ぜひ石見銀山観光の記念に、銀を使ったオリジナル作品作りを体験をしてみてください。
龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)
出典:【しまね観光ナビ公式サイト】https://www.kankou-shimane.com/destination/20238
長さは600mほどあり、公開されているのは入り口から約160mまでの場所です。開発は江戸時代中頃で、採掘された銀は徳川幕府の収入源となっていたのだとか。内部には小さな抗道が複数ありますが、ノミと金づちだけで掘られた大変手間がかかった作業であることが伺い知れます。
自分で龍源寺間歩を観光しても楽しめるスポットではありますが、龍源寺間歩についてもっと深く知りたい方は、500円の石見銀山ワンコインガイドを利用してみてください。
3/1〜11/30は10:30〜、13:00~の1日2回、12/1〜2/28は10:30〜の1日回開催しています。当日予約もOKなので、石見銀山ガイドの会に電話予約してくださいね。
龍源寺間歩の中は常時16℃程度なので、夏でも薄い上着があった方が安心です。
大森の街並み
レトロな古民家が立ち並ぶ大森エリアは、江戸時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を感じられる場所です。大森の街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区でもあります。
かつて日本の産業を支えていた場所であり、歴史を知ることができる貴重なエリアでもあります。街を歩くと、映画のセットのようなレトロな風景に出会うことができ、写真映えするスポットも多々あります。写真撮影も楽しみながら大森の街並みを楽しんでください。
お土産屋さんやおしゃれなカフェもあるので、時間がある限りゆっくりと街並みを巡ってみてくださいね。
熊谷家住宅
出典:【楽天トラベル】https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/149168/gallery.html#category10000000
国の重要文化財に指定されている熊谷家住宅。当時の有力商人の生活を示している貴重な建造物です。
豪華な造りが特徴で、広々とした応接空間は、八畳、六畳、六畳の座敷が三間続いています。大名家の接待や、会合にも使われていた場所なんだとか。熊谷家は間取りが変えられた箇所がいくつかありますが、この応接空間は当初のままの造りになっています。
熊谷家住宅では、予約すれば台所での体験学習もできます。薪を割り、ご飯をかまどで炊くなど、今では体験することが難しい昔ながらのごはん作りの貴重な経験です。基本の献立は、ご飯、味噌汁、焼き魚で、所要時間は4時間となっています。予約は5人から20人まで受け入れ可能なプランです。