奈良県にある法隆寺地域の仏教建造物は、1993年に世界遺産に登録されました。今も当時の姿を残し、古き良き日本を感じられる伝統的な観光スポットです。
仏教建造物を代表する法隆寺、法起寺、中宮寺、法輪寺など様々な仏閣があり、歴史好きには堪らない場所でしょう。
本記事では、法隆寺地域の仏教建造物の見所と、周辺おすすめスポットを紹介しています。奈良県への旅行を考えている方はぜひ参考にしてください。
世界最古の木造建築が数多く残っている法隆寺地域。法隆寺地域には多くの仏教建造物が現存し、飛鳥時代の歴史を感じることができる貴重な文化財です。
法隆寺の建造物47棟と法起寺の日本最古の三重塔を加えた38棟が1993年に世界遺産に登録されています。
法隆寺の境内を歩くたびに仏教建造物の世界遺産を間近で見られるという貴重な体験をすることができます。
現存する世界最古の木造建造物である法隆寺が最大の見所。世界遺産に登録されており、当時の歴史を伺い知ることができる貴重な建造物です。
境内にある金堂には釈迦如来、釈迦三尊、薬師如来が鎮座しており、天井には煌びやかな天蓋が吊るされています。その様子は、まるで極楽浄土を思わせるよう。
他にも法隆寺の境内には五重塔や西院伽藍、東の金堂など重要文化財に指定された建造物の数々があり、見所たっぷりとなっています。
車で30分程度のところには、奈良公園や東大寺、春日大社や興福寺など奈良で人気の観光スポットも点在しています。奈良駅前に足を伸ばしてみるのもおすすめです。
法隆寺地域の仏教建造物周辺のおすすめ観光スポットを紹介
法隆寺地域周辺のおすすめ観光スポットを紹介します。法隆寺地域の仏教建造物周辺には様々なスポットが点在していますが、ここだけは訪れておいてほしいところを厳選しました。
【画像:楽天トラベル】
法隆寺の境内には国宝や重要文化財が約190件もあり、合計で2300点を超えるほどの数があります。たっぷりと時間を使って、法隆寺の境内を散策してください。
法隆寺の正面にある中門の特徴は、門を分かつように中央に立つ柱です。中門が4つの柱間に別れる構造は日本では珍しいものになっています。
中門を守護する2体の仁王像も国宝に指定されており、日本最古の仁王像なんだとか。眼光鋭く参拝者を見下ろすようないで立ちが迫力満点で、法隆寺の見どころのひとつになっています。
境内にある五重塔は高さが31.5mもあり、法隆寺のシンボルともいえる建物。五重塔の1階には彫塑群が安置されており、網越しにその圧巻の様子を覗き見ることができます。
法起寺は、聖徳太子建立7ヵ寺のひとつに数えられている寺院。平成5年に法隆寺とともに法起寺の三重塔が世界遺産に指定されました。
法起寺の三重塔は、修理を繰り返しながらも当時のまま現存しており、日本最古の三重塔として世界遺産に登録されています。現在では聖天堂も建立され、今の姿になりました。日本最古である三重塔は一見の価値があります。
また、10月には咲き誇るコスモス畑とのコントラストが楽しめます。コスモスが満開になる時期を狙って訪れるのもおすすめです。
藤ノ木古墳
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藤ノ木古墳は、多くの埋葬品が出土した古墳として知られています。推定では6世紀ごろに造られたであろう金銅製の馬具や装身具、刀剣など精巧で豪華な埋葬品です。出土品を見ることができるのは、県立橿原考古学研究所附属博物館となっています。
直径50m足らずの古墳ですが、横穴式石室内に安置された石棺の内外から埋葬品が出土されたそうです。南に数百mほど行ったところに斑鳩文化財センターがあり、そこで藤ノ木古墳のことを学べるガイダンスを聞くことができます。
橘寺
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橘寺は聖徳太子誕生の地といわれており、聖徳太子が建立した7か寺の1つです。規模はこじんまりとしていて、江戸時代に再建された本堂の他にわずかな諸堂を残すのみとなっています。
毎年春の4月上旬〜5月上旬、秋の10月上旬〜11月上旬の年2回聖倉殿(収蔵庫)が特別公開されます。寺宝の数々が公開されますが、見所はなんといっても美しい天井画です。ぜひ時期を合わせて訪れてみてください。