広島に投下された原爆の悲惨さを現代にも伝えている、貴重な世界遺産である原爆ドーム。核兵器の廃絶を願うシンボルとして現在まで保存され、世界中から観光客が訪れるスポットになっています。
本記事では原爆ドームの詳しい歴史や見どころ、周辺のおすすめ観光スポットを紹介しています。原爆ドームへの旅行を考えている方はぜひ参考にしてください。
原爆ドームとは?
1945年8月6日、アメリカ軍による原爆の投下により建物は一瞬にして大破しました。天井は全焼しましたが、爆風がほとんど真上に突き抜けたため、建物の全壊は免れ現在の様子となっています。占領が明けた頃には、天井の鉄枠がドーム状になっていることから原爆ドームとして広まっていきました。
原爆による惨禍の証明として保存する案と、戦争を思い出してしまうため取り壊す案で対立していましたが、1966年に永久保存が決定しています。
原爆ドームは、人類初の原爆投下による惨事を伝える象徴、核兵器廃絶と世界平和を願うシンボルとして1996年に世界遺産に登録されました。
原爆ドームの見どころを紹介
原爆ドームは内部に入ることはできませんが、外からでも内部を見ることができます。建物をじっくり観察すれば、当時の惨劇を知るきっかけになることでしょう。
原爆ドームは夜になるとライトアップされ、昼間の様子とは違った厳かな雰囲気を感じることができます。戦争を知らない世代でも戦争の悲惨さを間近で感じられ、当時の雰囲気を蘇らせています。
原爆ドームの歴史をさらに深く学びたい方は、広島平和記念資料館を訪れてみてください。被爆の惨状を伝える写真や展示物が並び、さらに原爆の恐ろしさを感じることでしょう。当時の被爆者の遺品や市民の方々が描いた原爆の絵などで、1945年8月6日広島に何が起きたのかを伝えています。
原爆ドーム周辺のおすすめ観光スポットを紹介
原爆ドームを観光する際、一緒に回っておきたいおすすめ観光スポットを紹介するので、ぜひ訪れてみてください。
広島平和記念資料館
広島平和記念資料館はとても広くすべて見て回るのには3時間程度かかりますが、平均の滞在時間は45分ほどだそうです。戦争の悲惨さに耐えられなくなってしまう人が多く、すべて見られずに出てきてしまうことも。せっかく広島平和記念資料館を訪れたからには見るべきポイントは抑えたいものです。事前に電話で予約をすると、ボランティアの方たちのガイドを無料で聞くことができるので、ぜひ利用してみてください。
広島城
毛利輝元が築城した広島城。現在の広島城内部は博物館となっていて、広島の歴史や武具などが展示されています。最上階は展望台になっており、広島の街を眼下に望むことも。広島城からは原爆ドームや、晴れた日には宮島まで見えるほど見晴らしのいいスポットです。また、広島城内では原爆の被害を逃れて復活し、被爆樹林となったユーカリやマルヤナギ、クロガネモチを見ることもできます。
縮景園
庭園の中央にある池を橋で二分し、山や川、茶室などを配置し、それらを繋ぐ連絡通路を回ることで庭を一周できる回遊式庭園になっています。江戸時代の大名の庭園に多く見ることができる形式の庭で、見事な絶景が広がっています。ビルが立ち並ぶ都会の真ん中で、自然を感じることができる癒しスポットとしても人気です。
ひろしま美術館
出典:【楽天トラベル】https://kanko.travel.rakuten.co.jp/hiroshima/spot/S34000681_photo.html
印象派を中心にしたフランス近代画家や日本近代画家を所蔵している美術館です。特別展も行っており、期間で展示内容が変わるので訪れる際には特別展示もチェックしてみてください。スマホやタブレットを使って無料でミュージアム・ガイダンスが聞けるサービスも行っています。