2011年に世界文化遺産への登録が認められた平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群。独特な世界観を表す、平泉でしか見ることができない貴重な建造物の数々は必見です。
本記事では、平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群の見どころとおすすめ観光スポットを紹介しています。
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群巡りを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群とは?
出典:【中尊寺公式サイト】https://www.chusonji.or.jp/
平泉は11世紀〜12世紀頃、仏教に基づく政治や行政の拠点として栄えた地域で、藤原氏が統治していました。浄土思想を表したいくつかの遺跡が残っており、独自の浄土思想を表現しためずらしい建造物を見ることができる場所です。
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群は、
・中尊寺(ちゅうそんじ)
・毛越寺(もうつうじ)
・金鶏山(きんけいさん)
・観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
・無量光院跡(むりょうこういんあと)
の5資産で構成されています。
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群の見どころを紹介
出典:【中尊寺公式サイト】https://www.chusonji.or.jp/around/highlight.html
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群には5資産が登録されていますが、中でも中尊寺金色堂と毛越寺の浄土庭園は見逃せません。
様々な堂塔が立ち並ぶ中尊寺の中でも、奥州藤原氏初代清衡公によって上棟された金色堂は圧巻の佇まいです。当時の工芸技術が集約され、内外に渡って金箔が施された煌びやかな金色堂をぜひ訪れてください。
中尊寺は、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬は雪に覆われ白銀の世界が広がり、四季折々の風景が楽しめる場所でもあります。訪れる景色によって様々な表情を魅せてくれるでしょう。
仏堂と池が一体として配置されていて、広々とした庭園が広がっているのが毛越寺にある浄土庭園です。日本最古の作庭書である作庭記に記された方法で作られた庭園は、現代にその思想と技法を伝える貴重な庭園となっています。
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群周辺のおすすめ観光スポットを紹介
平泉を訪れたら外せない観光スポットを紹介します。平泉の歴史を感じられる見どころ満載のスポットばかりです。
中尊寺
出典:【中尊寺公式サイト】https://www.chusonji.or.jp/know/konjikido.html
中尊寺は850年に比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって創建され、1100年頃から約100年に渡って平泉は繫栄していました。鎌倉時代以降は徐々に衰退していきましたが、中尊寺にある数々の建造物は現在まで良好な姿が伝えられています。
中でも中尊寺金色堂は、創建当時の姿を感じられる建造物で、極楽浄土を表現しようと当時の工芸技術を駆使した見応えあるお堂となっています。
中尊寺の表参道である月見坂や、展望台になっている東物見台、薬師堂、本堂、不動堂など、中尊寺には見どころがたくさんあるので、時間をかけて参拝してください。
毛越寺
出典:【楽天トラベル】https://kanko.travel.rakuten.co.jp/iwate/spot/S3000791_photo.html
毛越寺は、中尊寺と同じく高僧慈覚大師円仁によって開山されました。特別名勝と特別史跡の2つの称号を得た毛越寺。毛越寺には浄土庭園があり、800年以上が経った現在でも美しい姿を見せてくれています。自然の景観を大事にした美しい庭園は一見の価値ありです。
毛越寺の境内には、毛越寺の歴史を深く知ることができる宝物館や3つの句碑、本堂、山門札所、ホッと一息休憩できる松風庵などがあります。
金鶏山
出典:【楽天トラベル】https://kanko.travel.rakuten.co.jp/iwate/spot/S3010685_photo.html
中尊寺と毛越寺の中央に位置している山で、ともに平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群に指定されている場所です。頂上には経典を土に埋納した経塚がある神聖な山でもあります。また、松尾芭蕉がおくの細道でも詠っている有名な山で、金鶏山には数々の伝説も残されています。
達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)
崖に囲まれるように建っているのが特徴の達谷窟毘沙門堂。達谷窟毘沙門堂のご利益は様々で、必勝祈願、子宝、学業成就、長寿、縁結びなどがあります。パワースポットとしても人気の場所で、日本人のみならず外国人観光客も魅了しているスポットです。実は達谷窟毘沙門堂は、京都にある清水寺を模して建てられたそうです。