福岡県にある世界遺産の「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、神聖な島を崇拝する伝統的な文化を継承しています。2017年に世界遺産に登録されました。
本記事では、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の見どころやおすすめ観光スポットを紹介しています。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を訪れてみたい方は、ぜひ参考にしてプランを立ててください。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群とは?
出典:【宗像大社公式サイト】https://munakata-taisha.or.jp/about_okitsu.html
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産は下記の通りです。
・宗像大社沖津宮(沖ノ島、小屋島、御門柱、天狗岩)(むなかたたいしゃおきつみや)
・宗像大社沖津宮遙拝所(むなかたたいしゃおきつみやようはいしょ)
・宗像大社中津宮(むなかたたいしゃなかつみや)
・宗像大社辺津宮(むなかたたいしゃへつみや)
・新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)
沖ノ島は、島自体がご神体であり、宗像大社の私有地のため一般の方の上陸はできません。また、沖ノ島で見たり聞いたりしたものは口外してはならない、一切何も持ち出してはならないという古い言い伝えもあるそうです。
毎日島に出入りする神職であっても、島に入る前には禊(みそぎ)をして身を清めなければいけないほど。沖ノ島は神聖な島として人々から崇められ、現在でもその美しい自然が守られています。
宗像大社沖津宮(沖ノ島、小屋島、御門柱、天狗岩)以外の構成資産は、自由に参拝することが可能です。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の見どころを紹介
出典:【宗像大社公式サイト】https://www.okinoshima-heritage.jp/know/yohaisho.html
島内に入ることができないどころか、2㎞以内に近付くことすらできない沖ノ島ですが、その姿を1番近くで見ることができるのが宗像大社沖津宮遙拝所です。遙拝(ようはい)とは、遠くから眺めることの意味であり、沖ノ島を遙拝するために設けられた場所。
宗像大社沖津宮とともに構成資産に登録されており、水平線に浮かぶ沖ノ島を望むことができる見どころが詰まったスポットです。
本土と沖ノ島の間にある、大島の宗像大社中津宮には足を運ぶことができるので、ぜひ訪れてみてください。境内には天の川が流れ、川を挟んで牽牛社と織女社が建っています。宗像大社中津宮では毎年8月7日に七夕祭りが盛大に行われています。
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群のおすすめ観光スポットを紹介
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を構成している4か所をご紹介します。
宗像大社沖津宮遙拝所
出典:【宗像大社公式サイト】https://www.okinoshima-heritage.jp/gallery/download.html
沖ノ島に最も近づくことができ、絶景を味わえる場所です。曇ってると遠くの沖ノ島を見ることができませんが、天気が良ければ肉眼でも見ることができます。しっかりと沖ノ島の姿を見たい方は、双眼鏡を持参するのがおすすめです。
宗像大社中津宮
出典:【宗像大社公式サイト】https://www.okinoshima-heritage.jp/know/nakatsumiya.html
宗像大社の三つの宮のうちの一つが宗像大社中津宮です。中津宮は大島という島の中に鎮座しています。中津宮に行くには、本土の神湊港から出港しているフェリーに乗ります。
中津宮の社殿は、17世紀前半に建てられたといわれており、県の有形文化財としても大切に守られています。
本殿の裏側から御嶽山のある山頂までの約970mは参道が続いており、山頂には御嶽山展望台が整備されています。ウォーキングがてら山頂を目指してみるのもおすすめです。
宗像大社辺津宮
出典:【宗像大社公式サイト】https://www.okinoshima-heritage.jp/know/hetsumiya.html
宗像大社辺津宮も三つの宮の一つであり、宗像三女神の一柱です。境内には田心姫神を祀る第二宮、瑞津姫神を祀る第三宮があり、1か所で宗像三女神の参拝が可能となっています。
沖津宮や中津宮に行けない方のために、それぞれの神様に参拝が可能になっているのは嬉しいですね。辺津宮は、三つの宮の中で唯一、本土にある宗像大社でもあります。
新原・奴山古墳群
出典:【宗像大社公式サイト】https://www.okinoshima-heritage.jp/know/shimbaru.html
新原・奴山古墳群は、約200年間の間に作られた41基もの古墳が集まっている古墳群です。元々は、この地域を支配していた宗像氏が作った古墳群。
丸い円墳、正方形の方墳、前方後円墳などの古墳を見ることができます。大和朝廷の有力者のみが作ることができたと考えられている前方後円墳は、王の権力を示すための特別な古墳だと言われています。