様々な観光地があり、日本で人気の旅行地である沖縄県。沖縄県にある、世界遺産の琉球王国のグスク及び関連遺産群をご存じでしょうか。グスクとは、沖縄の古い言葉で、城のことを指します。
本記事では、琉球王国のグスク及び関連遺産群のおすすめ観光スポットを紹介しています。
琉球王国のグスク及び関連遺産群を訪れたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
琉球王国のグスク及び関連遺産群とは?
沖縄に点在している9資産のことを総称して琉球王国のグスク及び関連遺産群といわれています。
9資産は以下の通り。
・首里城跡(しゅりじょうあと)
・今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
・座喜味城跡(ざきみじょうあと)
・中城城跡(なかぐすくじょうあと)
・勝連城跡(かつれんじょうあと)
・園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
・識名園(しきなえん)
・斎場御嶽(せいふぁうたき)
・玉陵(たまうどぅん)
琉球王国のグスクは、中国や東南アジアとの交易を進めていたため、本土の城とは全く別系統に発達していき独自の形状をなしています。グスクは曲線で築かれている石垣が特徴で、どこか中国の城門をイメージするような造りになっています。
琉球王国のグスク及び関連遺産群の見どころを紹介
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見どころは、琉球王国が独自の文化で発展していき、本土では見ることができない形状のグスクが点在しているということです。
本土のお城の石垣は、隅部分が直角に曲がる形状が当たり前ですが、グスクではその形状は見られません。どのグスクも曲線で石垣が築かれており、本土との文化の違いを感じます。
しかし、歴史的には琉球王国の石垣の文化の方が古く、本土で石垣のお城が築かれるよりも前に、琉球王国では石垣造りの城が誕生しました。
琉球王国の歴史的背景を知ると、よりグスク巡りが楽しくなるはずです。
琉球王国のグスク及び関連遺産群のおすすめ観光スポットを紹介
琉球王国のグスク及び関連遺産群を訪れた際、外せない観光スポットを紹介します。こちらのスポットを回ってもらえると、沖縄の歴史を知る旅になることでしょう。
首里城
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首里城は、沖縄の文化を象徴するお城。首里城の歴史は琉球王国の歴史そのものといっても過言ではありません。琉球王国は1429年〜1879年の約450年間にわたり、日本の南西に存在した王制の国のこと。
今でいう奄美諸島から八重山列島の範囲で、約3万2千人が生活していたそうです。琉球王国は中国や日本、朝鮮、東南アジアと貿易・外交を行い発展していきましたが、明治維新により成立した日本政府によって当時の国王である尚泰は追放されました。その時に沖縄県の設置を宣言し、現在に至ります。
首里城は国王とその家族が居住する王宮でしたが、国王が追放された後は日本兵の駐屯地や学校等に使われました。1945年アメリカ兵の攻撃によって首里城は全焼しましたが、戦後に復元事業が推進され、1992年に復元。その後、2000年12月に琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産に登録されたのです。
首里城跡に復元された首里城の正殿、北殿、南殿ですが、2019年の火災で全焼してしまい、今は美しい正殿を望むことができなくなっています。しかし、現在の首里城は2026年の再建・復興に向けて工事が進められています。貴重な工事中の首里城の姿を見られるのは今だけです。首里城には他にも守礼の門や瑞泉門など見どころが多くあるので、一見の価値があります。
中城城跡
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中城城跡は、岩石や地形を上手く利用し、湾曲した城壁が特徴です。当時の巧みな石積み技術を見ることができる貴重な場所。
中城城跡では、加工していない自然のままの石を積む野面積み、加工した石を1段ごとに高さを変える布積み、多角に加工した石を噛み合わせるように積んだ相方積みの3種類の積み方を見ることができます。
勝連城跡
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沖縄の城の中でも最も古いと言われている勝連城跡。12世紀〜13世紀頃に建てられ、現在の規模になったのは14世紀頃のようです。
勝蓮城は5つの曲輪からなり、最も高い曲輪に上がるとエメラルドグリーンの海を一望できます。城の上部までは階段の登りが続くので、歩きやすいスニーカーなどで行くのがおすすめです。
今帰仁城跡
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標高約100mの場所に位置する今帰仁城跡。那覇市から約1時間30分離れた所にあります。
世界遺産にも登録された歴史的なグスクですが、眺めているだけだとただの景色に感じてしまうかもしれません。しかし、今帰仁城跡には案内してくれるボランティアガイドさんがいます。年中無休で利用ができるので、ぜひガイドをお願いしてみてください。